菊池市に移住するメリットとデメリットは?移住支援についても解説

菊池市に移住するメリットとデメリットは?移住支援についても解説

近年、地方への移住の関心が高まっており、各自治体も移住者向けの支援を積極的におこなっています。
移住先を決めるにあたって、その街の住みやすさや注意すべきこと、自治体の支援事業を確認したうえで検討したいですよね。
そこで今回は、熊本県菊池市に移住するメリット・デメリットや、自治体が実施している移住支援について解説します。
菊池市にお引っ越しをご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

菊池市の概要と移住するメリット

菊池市の概要と移住するメリット

まずは、菊池市がどのような町なのかを知るために、菊池市の概要についてチェックしておきましょう。
菊池市は、熊本県の北部、阿蘇山のふもとに位置しており、市の北部は大分県と接しています。
市内には、一級河川である菊池川と合志川が流れ、東には菊池渓谷が広がっており、緑豊かな自然に囲まれた町です。
令和3年時点で、人口は47,664人、約2万世帯が暮らしています。
菊池市は、平安時代から室町時代の約450年にわたって、九州を平定した武士の一族「菊地一族」の本拠地があった場所です。
市内には、一族ゆかりの名所や史跡が多く、さまざまなイベントが開催されています。
それでは、菊池市に移住するメリットを見ていきましょう。

メリット1:安心して子育てできる

菊池市は、子育て環境が整っているため、子育て世帯にもおすすめです。
保育園などの待機児童はゼロという状況で、共働きの方でも安心して移住できます。
また、家計の負担を軽減できるよう、菊池市ではさまざまな制度や助成金をとおして子育て世帯をサポートしています。
気軽に子育てに関する悩みを相談できる「子育て支援センター」や、遊具で遊べる広い公園もあり、安心して子育てできる町ですよ。

メリット2:身近に自然がある

菊池市には、名湯や名水が多く、日本百選に選ばれたものが6つあります。
菊池渓谷は、四季折々の表情を楽しめるおすすめのスポットです。
湧き水が汲める水源もあり、身近に自然を感じながら生活できます。

メリット3:食の宝庫

菊池市では、肥沃な大地と豊かな水の恩恵を受け、数多くの農産物が生産されています。
とくにおすすめなのは、菊池市自慢のおいしいお米です。
菊池市は、古くから米どころとして有名な地域でした。
近年は、お米の品評会で11年連続高評価を得ています。
また、野菜や果物、牛肉なども人気で、菊池市はまさに食の宝庫なのです。

メリット4:都市部へのアクセスが良い

菊池市は、都市部にアクセスしやすい点もメリットの1つです。
熊本市まで車で約50分、高速道路を使えば福岡市まで約1時間30分でアクセスできます。
また、熊本空港へは車で約30分で到着するため、出張や旅行の際にも便利です。
熊本空港からは、韓国や台湾、香港行きの直行便が出ており、海外旅行にも気軽にいけますよ。

メリット5:気軽に温泉が楽しめる

菊池市は、日本名湯百選にも選ばれた「菊池温泉」が有名です。
市内には、気軽に立ち寄れる温泉施設が数多くあります。
お得なチケットもあるため、休日には温泉巡りをしてリフレッシュできます。

菊池市に移住するうえで知っておきたいデメリット

菊池市に移住するうえで知っておきたいデメリット

菊池市に移住すると多くのメリットがあることを前章で解説しましたが、実際に生活するのであれば、デメリットについても知ったうえで検討したいですよね。
そこで次に、菊池市に移住するうえで知っておきたい3つのデメリットについて解説します。

デメリット1:車が必要

菊池市内に鉄道路線はありません。
かつては、熊本電気鉄道菊池線が通っており、市内にも駅が設置されていましたが、1986年に廃止されました。
現在、市内を走る交通機関は、路線バスです。
したがって、市内や市外への移動には、路線バスもしくは車を利用することになります。
車を所有していない方は、バス停の近くに住むことをおすすめします。

デメリット2:夏は暑く冬は寒い

菊池市は盆地であるため、盆地特有の気候です。
海から流れてくる冷たい空気が山に遮られ、夏は暑いと感じることが多いでしょう。
また、冬は冷たい空気が溜まるため、寒いのも盆地の特徴です。

デメリット3:娯楽施設が少ない

菊池市には、映画館やゲームセンターなどの若い世代が遊びに出かけるような娯楽施設がありません。
日々の買い物ができるスーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストアなどは点在していますが、大きなショッピングモールもありません。
この点は、都会から移住してきた際に寂しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、菊池市には自然のなかで思い切り楽しめるレジャー施設があります。
魚釣りや舟遊び、水遊びなどが楽しめる公園やキャンプ場が人気です。

菊池市に移住すると受けられる支援

菊池市に移住すると受けられる支援

移住するにあたって、自治体からどのような支援が受けられるのかも気になるところですよね。
そこで最後に、菊池市がおこなっているさまざまな移住支援について解説します。

移住体験ツアー

移住先を決める際、実際にどのような雰囲気の町なのかを確認できると安心です。
菊池市では、移住体験ツアーをおこなっています。
菊池市での暮らしを疑似体験し、納得したうえで検討しましょう。

きくち暮らしお試し住宅

菊池市では、実際に短期間市内で生活できる「お試し住宅」を用意しています。
住宅は、木造平屋建て(築50年)で、間取りは5DKです。
冷暖房やテレビ、冷蔵庫、ガスコンロ、洗濯機が備えられています。
ただし、インターネット回線はありません。
場所は、熊本空港から車で約40分、菊池市役所から車で約4分です。
車で約3分のところに、スーパーマーケットがあります。
最寄りのバス停まで徒歩3分なので、市内や市外へ路線バスを利用して移動することができます。
お試し期間は5日以上30日以内で、水道光熱費込みで1日1,120円(税込)で利用できるため、気軽にお試し移住を体験してみてはいかがでしょうか。

子育て世帯移住支援事業補助金

未就学児のいるご家庭が菊池市に転入し、市内に住居を新築・購入した場合は、補助金を受けることができます。
補助金の金額は、未就学児が1名の場合は30万円、2名以上の場合は40万円、さらに旭志地域へ転入した場合は30万円が加算されます。
ただし、世帯員全員が転入日の前日まで連続して1年以上、菊池市外に住民票がることや、国・県などから同様の補助金を受け取っていないなど、いくつか条件を満たさなければなりません。
詳細については、菊池市役所の担当課に確認してください。

移住定住推進事業奨励金

菊池市の空き家バンクを利用して空き家を購入した場合や、空き地を購入して住居を新築した場合は、奨励金を受け取れます。
金額は、現金15万円と市内で使える共通商品券5万円分です。

新規就農面談・相談会

地方への移住を検討している方のなかには、農業を営みたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
菊池市では、そのような方と面談し、就農相談会を開催しています。
国・県の支援制度や、「農家支援隊」(JA菊池)の情報を提供して、就農が軌道に乗るまでサポートしています。
その他、菊池市で事業を始めたいという方は、賃借料や店舗建設・改修費、借入金利息などを補助する創業支援事業もおこなっているため、興味のある方は相談してみると良いでしょう。

まとめ

菊池市は、阿蘇山のふもとに位置する豊かな自然に囲まれた町です。
鉄道が通っていないことから路線バスや車での移動が中心の生活になりますが、都市部へのアクセスが良く、おいしいお米や野菜、果物、牛肉などが豊富な食の宝庫です。
菊池市では、移住者向けのさまざまな支援事業をおこなっているため、ぜひ積極的に利用して、のんびりとした田舎暮らしを始めてみてはいかがでしょうか。